先日「上手くなるには、同じ練習やゲームでもどれだけ工夫したり考えたり出来るか」という記事を書いた。

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ちょうど一昨日のテレビで元日本代表サッカー選手の中田英寿が出てて同じようなことをいっていた。

「どうやったら生き残れるのか、どうやったらこの上手い選手に勝てるのかってのをずっと考えていた。」

で、自分がどれだけ考えられているかを考えたが、まだまだ全然考えられていなかった。まだまだ考える余地は物凄くある。

・パスが一回でも上手くいかなかった時、その原因と対策を考えてるか
・トラップが一回でも上手くいかなかった時、その原因と対策を考えてるか
・ドリブルが一回でも失敗した時、その原因と対策を考えてるか
・ゲームで何かが上手くいかなかった時、その原因と対策を考えてるか

また、一昨日の初心者スクールで言われたことだが、「状況を把握してない」ということを言われた。見るだけなら誰でも出来る。状況を改善するためにはより深く把握しなければならない。

例えば、
・ゲーム中敵味方がどこにいるかが分かっているか
・試合の流れを常に把握しているか
などがある。

でも、そういう考えるとか、状況を把握する、とか言うけれども、どうすればよいのかということは実際には分からない。「工夫したり考えなければならない」と自分で書いたものの、どうすればよいか分からないのだ。これは、ヤル気とかの精神論ではなく、ただ単に知らないことが多い。何を見るべきか、何の原因を知るべきか、何のためにそれを把握するのか。そういったことは初心者には考えもつかないことだ。なぜならフットサルという競技のことが分かっていない。四則演算をしらないで因数分解をしなさいと言っているようなものだ。

だから、そういうことを指導者はヒントを与えなければならない。ただ単にパスはしっかり出しましょう。ではないのかもしれない。もっと教えられる何かがあるのかもしれないし、または本や動画で自分で発見することかもしれな。最終的には自分で気づくのが一番効果はあるのだが、自分で気付いたと思わせられることがいい指導者なのかもしれない。教えすぎ・与えすぎて自分で気づく機会は失われるかもしれない。それでも気づかないよりはマシかもしれない。

「かもしれない」ばかりになる。こうやって色んな可能性があると考えることが必要だと今は思う。まだまだ考える必要がある。