【2018年11月13日最終更新】
【2016年12月10日公開】
フットサル初心者「オフザボールの時の動き方がよく分からない。」「エイト?パラレラ?そういう難しい動きではなく、もっと基本的な動きが分からないんです。」こういった悩みに答えようと思います。
<目次>
1.オフザボールとは
1-1.オフザボールの時の動き4つ
2.【ボールホルダーと一定の距離を保つ】
2-1.ちょうどよい距離感
3.【味方と敵の場所を見る】
3-1.他の味方の場所を見てポジショニングする
3-2.敵の場所を見てポジショニングする
4.【味方の視野に入る】
5.【敵と敵の間で受ける】
5-1.【原理】パスの繋りとは(敵1人)
5-2.【原則】敵と敵との間へのパスを狙う(敵2人)
5-3.【応用】数が増えた場合のやり方(敵3人4人)
6.まとめ
【2016年12月10日公開】
フットサル初心者「オフザボールの時の動き方がよく分からない。」「エイト?パラレラ?そういう難しい動きではなく、もっと基本的な動きが分からないんです。」こういった悩みに答えようと思います。
<目次>
1.オフザボールとは
1-1.オフザボールの時の動き4つ
2.【ボールホルダーと一定の距離を保つ】
2-1.ちょうどよい距離感
3.【味方と敵の場所を見る】
3-1.他の味方の場所を見てポジショニングする
3-2.敵の場所を見てポジショニングする
4.【味方の視野に入る】
5.【敵と敵の間で受ける】
5-1.【原理】パスの繋りとは(敵1人)
5-2.【原則】敵と敵との間へのパスを狙う(敵2人)
5-3.【応用】数が増えた場合のやり方(敵3人4人)
6.まとめ
どうも、なみけんです。フットサルを完全な未経験からやり始めて早4年が経ち、最近はフットサルも少しですが上達してきました。
色々と試してみて、もっと早く知っておけば早く上達してたのにとか、これを知ったおかげで急激に成長したってことがありました。
そんな自分が、上手くなった時のポイントやコツをお伝えしていきます。
まずオフザボールとは、フットサルでは基本的に「攻撃時のボールを持ってない時」のことを言います。
「オフザボールの動きが大事」という言葉はよく聞きますが、なんのために必要かということがよく分かってないことが多いです。オフザボールの動きが必要な主な理由は以下の2つです。
・味方からパスをもらうため
・パスをもらうにはマークを外す必要があるため
これ以外にも、あえて自分が敵のマークを引き連れて、他の味方をフリーにするためのオフザボールの動きがあるのですが、初心者のうちは意識しなくてよいです。
それでは具体的にオフザボールの時にどのように動けばよいのかを、以下の4つに分類しました。
・【ボールホルダーと一定の距離を保つ】
・【味方と敵の場所を見る】
・【味方の視野に入る】
・【敵と敵の間で受ける】
まずは、ボールホルダーと一定の距離を保つことです。
パスをもらうには、味方からのパスが正確に敵にカットされずに届く必要がありますが、それにはまず「味方からボールを受けやすい位置」を知る必要があります。
では、味方からボールを受けやすい位置がどこかというと、
【ボールホルダーと一定の距離の位置】
です。
まずどこでボールを受けるか分からないという方に聞きたいのが、ボールホルダーと自分との距離を考えたことがあるでしょうか?ってことです。
例えば、自分にボールが来れば凄くチャンスとなる位置ってのがあります。
しかし、そこがボールホルダーから離れすぎていると、パスをする方は長い距離を蹴らなくてはなりませんし、その間には敵が沢山いるかもしれません。パスというのは距離が長ければ長いほど、失敗する確率が高くなります。
逆にボールホルダーとの自分との距離が短すぎても問題です。今度は近すぎる人同士がパス交換しても意味が無いですし、近くに味方がいても味方が邪魔になります。
なのでボールホルダーとの距離ってのは長すぎても短すぎてもダメで、一定の距離が良いです。
その一定の距離に明確な基準は無いのですが、一つ基準をあげるとすれば、ボールホルダーのパスが「グラウンダー」で「ある程度正確」に届く距離です。
大体ボールホルダーから7mくらいでしょうか。なので、ボールホルダーから7mくらいの距離を取ります。とすると、以下のような図になります。
そして、このボールホルダーが移動すると、もちろん受ける側も移動する必要があります。
これが中々初心者には出来ません。以下の図のようにボールホルダーが移動しているのに、よくボーッと突っ立ったままになったり、行きすぎたりもします。
また、ボールホルダーと敵との距離が近いと、ボールホルダーは視野が狭くなります。これはボールホルダーが初心者の場合、ほぼ全員そうなります。
そうすると、ボールホルダーのパス出来る距離が短くなるので、パスを受ける側も近付く必要があります。
逆にボールホルダーから敵が遠い場合は、パスを出来る距離が長くなるので受ける側も離れます。
ボールホルダーから一定の距離を保つことは、こんな風にボールホルダーの周りを円で囲っていて、その円周上がボールを受けるポジションです。それを常に意識して動くことです。
これで、随分ボールを受けることに関しては改善されると思います。
フットサル初心者の動き方【ボールホルダーと一定の距離を保つ】
次に味方があなたにパスを出せない理由は2つあって、それは、
「他の味方とかぶっているから」
「敵とかぶっているから」
の2つです。
他の味方とかぶってて味方が同じ場所に二人いる場合、敵は一人で味方二人をマークすることが出来て、敵にとってはラクすることができます。
また、ボールホルダーと自分との間に敵がいるとパスカットをされてしまいますし、自分のマークに敵のマークがピッタリと付いているような、敵と被っている状況でもパスが出しにくいです。
なので、フットサルのポジショニングで大事なのは、味方とも敵ともかぶらない場所に位置を取ることです。
それには、味方の場所も敵の場所のどちらも見る必要があります。
これをおこなうためには「首振り」という非常に重要な技術があるのですが、別記事にしましたのでご覧ください。
フットサルでの首振りの重要性と具体的な身に付け方【アオアシ7巻読め】
ここでは、味方と敵のどちらも見ることが出来たと仮定して、それではどうしたら良いかということを掘り下げます。
まず、味方の場所ですが、これが絶対的に正しいわけではありません。しかし、こうやると初心者チームではかなりマシになるのではないかということで、一つ基準を設けます。
それは、
【ボールホルダーの前、横、後ろに一人ずつポジショニングする】
ということです。
前や後ろ、といっても真っ直ぐ前や後ろ、という意味ではなくて、斜め前や斜め後ろ、といった感じです。
場合によっては、前に二人横に一人でも良いですし、本当はどういうバランスでも良いのですが、初心者がまず考えることは前後のバランスに気を付けたい、ということで分かりやすく前、横、後ろと表現してます。
これは感覚なのですが、人は横のバランスは意外と取れて、右に一人、左に一人というのは自然とバランスよくポジショニングしているのですが、前後のバランスは悪い時が多く、ボールホルダーの前に全員いるとか、ボールホルダーの後ろに全員いるなどの現象がしょっちゅう起きてます。
これの理由は、左右は比較的ポジションが定まっていることに対して、前後は意外とポジションが定まらないことが挙げられます。
フットサルにおいては、全員攻撃や全員守備が基本なので、前後の移動は必然的に多くなります。その移動をしているうちにボールにばかり注目してしまって、味方の場所まで見れてないことが多くなります。
なので、味方の場所で気にするべきは前後のバランスで、後は目安ですが、前、横、後ろに一人ずつポジショニングするのがとりあえず分かりやすいです。
味方との位置においてバランスを取ることが出来たら、次は敵の場所の把握です。
しかしながら、これが初心者にはとてつもなく難しいです。これはまあ、単純に脳のオーバーフローと言いますか、脳の処理能力が追い付いていなくて、敵の場所まで気が回らないことが原因だったりします。
なので、やることを単純化して、ゲーム中もなるべくこれだけ考えておけば良いという状態にします。
そして、この敵の場所を見る時に何を考えるかというと、何かをやろうとすると結果的に敵の場所も把握出来る、そんな状態を目指します。
ここでは具体的に二つの方法を紹介します。
・敵と敵とを線で結ぶ
・敵と敵の間で受ける
まず敵と敵とを線で結ぶことですが、よく、最近のyoutubeのサッカー動画なんかで、DFラインを線で繋いで解説する動画があるのですが、そんな感じで、敵同士を線で繋いでみます。
こういった敵同士を線で繋ぐという補助線を入れることによって、空いているスペースが見やすくなりますので、ぜひともお試しください。
また、敵と敵との間で受けることですが、こちらは少し長くなったので後述します。
【敵と敵の間で受ける】
フットサル初心者の動き方【味方と敵の場所を見る】
次に、自分がどう動こうが味方から自分が見えてないとパスは来ないので、味方から自分が見える位置に動くことが大事という話をします。
まず、フットサルにおける視野とは、見える範囲のことを言ってます。
この見える範囲というのが、ボールを扱う技術だったり、敵との距離だったり条件によって色々と変わります。
ボールを持っている段階では余裕がないので、周りが見えているかと言えば、はっきりとは見えていないことが多いです。
そのため、初心者が視野を広げるためにはボールキープの能力を上げて、ボールを持っている状態でも顔を上げる余裕を持つ必要があります。
フットサル初心者がボールを持った時に、最初に出来るようになるべきこと【ボールを見ない】
ボールホルダーの視野ですが、大まかに分けて3段階あります。
それは、
(1)【自分の周りだけ見えている】
(2)【味方が見えている】
(3)【味方も敵も見えている】
状況です。
(1)【自分の周りだけ見えている】
(2)【味方が見えている】
(3)【味方も敵も見えている】
なので、まず初心者がボールを持っている時、どれくらい見えているのかを判断する必要があります。
私もそうでしたが、大半の初心者は【自分の正面だけしか見えていない】状態です。
初心者チームで全然パスが回ってこない場合がありますが、これはパスを出したくないわけではなく、周りを見る余裕が無いということが多いです。
これをまず認識する必要があります。
【自分の正面だけしか見えていない】というのは以下のような状態です。
なので、このボールホルダーからどうやってボールをもらうかというと、視野に入るように動けば多少もらえる可能性が高くなります。
初心者は前の方しか見ないことが多いので、このように前に動いてボールホルダーの視界に入ります。こうすることで圧倒的にボールが出てくる機会が多くなります。
もっと言えば、人間は動いているものへの反応が上がるので、動いてる味方が見えると無意識にパスを出してしまいたくなります。
また、敵に詰められるとさらに極端に視野は狭くなります。
敵に詰められるとボールホルダーが横や後ろ向きになってしまうので、それに対して視野も変わります。なので、それに応じた味方をフォローするようなポジショニングが必要になります。
よくフットサルをやっていると、「味方のサポートをして」とか「横を作って」と言われることがあるのですが、簡単に言うと、このような動きのことを言っています。
フットサル初心者の動き方【味方の視野に入ること】
先ほどまで、3つオフザボールの動きについて書いてきたんですが、中々それも難しいということで、もっと単純に考えられないかと思ったところ、以下のようなことを考えていれば自然とオフザボールの動きが上手くなることに気づきました。
それは、
【敵と敵の間を狙う】
ということです。
まず、パスというのをもの凄く簡単に考えます。
パスは味方二人の間に敵がいなければ繋がります。
しかしながら、2人の間に敵が入ったらパスは通りません。
(浮き球は通るかもしれないけど、今日は考えないようにします)
なので、味方2人の間に敵がいたら、敵がいないところへ移動すれば良い。
パスを繋ぐことは、元々こんな単純な話なんです。
ここから少し大事なことですが、敵と敵との間に入ったパスは効果的です。
なぜならば、敵が2人いてその間を通すということは、2人を抜くということと同じだからです。
この他にも敵と敵との間でボールを受けることのメリットがあります。
1つはこの意識をもっていると、自然と敵から離れた場所にポジショニングが出来ます。
もう1つは、ボールホルダーと自分との間に敵がいない場所に自然とポジショニングができます。
更もう1つは、当たり前ですけど敵は敵陣にいるので、敵の間でボールを受けることにより、自動的に前への推進力がある攻撃となります。
これで敵や味方の数が増えてくると難しくなるのですが、やることは同じです。
それぞれ敵と敵との間を狙ってパスを通すことを考えます。
【3対3の場合】
【4対4の場合】
このように、敵と敵とを結んだ黄色の線を突破するような感じで、パスを繋ぎたいです。
また、以下の本の「サッカー オフ・ザ・ボール」にもここで書いたような敵の間でボールを受ける具体的な方法として、「相手のギャップに入る動き」が書いてあります。
また、具体的なボールの受け方として「”半身”になることで広い視野を確保する」と「相手と重ならずにパスをもらえる位置に移動する」も書いてあり、役に立ちます。
サッカーのオフザボールの動き方の本なんですが、この本が一番だと思います。
私はこの本でオフザボールの基本を学びました。特に「PART1:オフザボールの基本」が秀逸で、フットサルならこの部分だけで大丈夫です。
この本の良いところはDVDが付いており、実際にやっているところが見られるので、イメージが付きやすいということです。
具体的な練習方法は、この本をよく読んで、DVDを見て、実際に試してみる、といったことになります。
オフザボールの動きは奥が深いもので、すぐには身に付けられないですが、身に付けるとフットサルがさらに楽しくなります。
今日はこれで締めたいと思います。
アオアシはまず1~10巻まで。
《人気記事》
・フットサル初心者にオススメの本5冊【実行することの大事さ】
・フットサルのドリブル上達のための動画5選+練習方法【無料】
色々と試してみて、もっと早く知っておけば早く上達してたのにとか、これを知ったおかげで急激に成長したってことがありました。
そんな自分が、上手くなった時のポイントやコツをお伝えしていきます。
1.オフザボールとは
まずオフザボールとは、フットサルでは基本的に「攻撃時のボールを持ってない時」のことを言います。
「オフザボールの動きが大事」という言葉はよく聞きますが、なんのために必要かということがよく分かってないことが多いです。オフザボールの動きが必要な主な理由は以下の2つです。
・味方からパスをもらうため
・パスをもらうにはマークを外す必要があるため
これ以外にも、あえて自分が敵のマークを引き連れて、他の味方をフリーにするためのオフザボールの動きがあるのですが、初心者のうちは意識しなくてよいです。
1-1.オフザボールの時の動き方4つ
それでは具体的にオフザボールの時にどのように動けばよいのかを、以下の4つに分類しました。
・【ボールホルダーと一定の距離を保つ】
・【味方と敵の場所を見る】
・【味方の視野に入る】
・【敵と敵の間で受ける】
2.【ボールホルダーと一定の距離を保つ】
まずは、ボールホルダーと一定の距離を保つことです。
パスをもらうには、味方からのパスが正確に敵にカットされずに届く必要がありますが、それにはまず「味方からボールを受けやすい位置」を知る必要があります。
では、味方からボールを受けやすい位置がどこかというと、
【ボールホルダーと一定の距離の位置】
です。
2-1.ちょうどよい距離感
まずどこでボールを受けるか分からないという方に聞きたいのが、ボールホルダーと自分との距離を考えたことがあるでしょうか?ってことです。
例えば、自分にボールが来れば凄くチャンスとなる位置ってのがあります。
しかし、そこがボールホルダーから離れすぎていると、パスをする方は長い距離を蹴らなくてはなりませんし、その間には敵が沢山いるかもしれません。パスというのは距離が長ければ長いほど、失敗する確率が高くなります。
逆にボールホルダーとの自分との距離が短すぎても問題です。今度は近すぎる人同士がパス交換しても意味が無いですし、近くに味方がいても味方が邪魔になります。
なのでボールホルダーとの距離ってのは長すぎても短すぎてもダメで、一定の距離が良いです。
その一定の距離に明確な基準は無いのですが、一つ基準をあげるとすれば、ボールホルダーのパスが「グラウンダー」で「ある程度正確」に届く距離です。
大体ボールホルダーから7mくらいでしょうか。なので、ボールホルダーから7mくらいの距離を取ります。とすると、以下のような図になります。
そして、このボールホルダーが移動すると、もちろん受ける側も移動する必要があります。
これが中々初心者には出来ません。以下の図のようにボールホルダーが移動しているのに、よくボーッと突っ立ったままになったり、行きすぎたりもします。
また、ボールホルダーと敵との距離が近いと、ボールホルダーは視野が狭くなります。これはボールホルダーが初心者の場合、ほぼ全員そうなります。
そうすると、ボールホルダーのパス出来る距離が短くなるので、パスを受ける側も近付く必要があります。
逆にボールホルダーから敵が遠い場合は、パスを出来る距離が長くなるので受ける側も離れます。
ボールホルダーから一定の距離を保つことは、こんな風にボールホルダーの周りを円で囲っていて、その円周上がボールを受けるポジションです。それを常に意識して動くことです。
これで、随分ボールを受けることに関しては改善されると思います。
フットサル初心者の動き方【ボールホルダーと一定の距離を保つ】
3.【味方と敵の場所を見る】
次に味方があなたにパスを出せない理由は2つあって、それは、
「他の味方とかぶっているから」
「敵とかぶっているから」
の2つです。
他の味方とかぶってて味方が同じ場所に二人いる場合、敵は一人で味方二人をマークすることが出来て、敵にとってはラクすることができます。
また、ボールホルダーと自分との間に敵がいるとパスカットをされてしまいますし、自分のマークに敵のマークがピッタリと付いているような、敵と被っている状況でもパスが出しにくいです。
なので、フットサルのポジショニングで大事なのは、味方とも敵ともかぶらない場所に位置を取ることです。
それには、味方の場所も敵の場所のどちらも見る必要があります。
これをおこなうためには「首振り」という非常に重要な技術があるのですが、別記事にしましたのでご覧ください。
フットサルでの首振りの重要性と具体的な身に付け方【アオアシ7巻読め】
ここでは、味方と敵のどちらも見ることが出来たと仮定して、それではどうしたら良いかということを掘り下げます。
3-1.他の味方の場所を見てポジショニングする
まず、味方の場所ですが、これが絶対的に正しいわけではありません。しかし、こうやると初心者チームではかなりマシになるのではないかということで、一つ基準を設けます。
それは、
【ボールホルダーの前、横、後ろに一人ずつポジショニングする】
ということです。
前や後ろ、といっても真っ直ぐ前や後ろ、という意味ではなくて、斜め前や斜め後ろ、といった感じです。
場合によっては、前に二人横に一人でも良いですし、本当はどういうバランスでも良いのですが、初心者がまず考えることは前後のバランスに気を付けたい、ということで分かりやすく前、横、後ろと表現してます。
これは感覚なのですが、人は横のバランスは意外と取れて、右に一人、左に一人というのは自然とバランスよくポジショニングしているのですが、前後のバランスは悪い時が多く、ボールホルダーの前に全員いるとか、ボールホルダーの後ろに全員いるなどの現象がしょっちゅう起きてます。
これの理由は、左右は比較的ポジションが定まっていることに対して、前後は意外とポジションが定まらないことが挙げられます。
フットサルにおいては、全員攻撃や全員守備が基本なので、前後の移動は必然的に多くなります。その移動をしているうちにボールにばかり注目してしまって、味方の場所まで見れてないことが多くなります。
なので、味方の場所で気にするべきは前後のバランスで、後は目安ですが、前、横、後ろに一人ずつポジショニングするのがとりあえず分かりやすいです。
3-2.敵の場所を見てポジショニングする
味方との位置においてバランスを取ることが出来たら、次は敵の場所の把握です。
しかしながら、これが初心者にはとてつもなく難しいです。これはまあ、単純に脳のオーバーフローと言いますか、脳の処理能力が追い付いていなくて、敵の場所まで気が回らないことが原因だったりします。
なので、やることを単純化して、ゲーム中もなるべくこれだけ考えておけば良いという状態にします。
そして、この敵の場所を見る時に何を考えるかというと、何かをやろうとすると結果的に敵の場所も把握出来る、そんな状態を目指します。
ここでは具体的に二つの方法を紹介します。
・敵と敵とを線で結ぶ
・敵と敵の間で受ける
まず敵と敵とを線で結ぶことですが、よく、最近のyoutubeのサッカー動画なんかで、DFラインを線で繋いで解説する動画があるのですが、そんな感じで、敵同士を線で繋いでみます。
こういった敵同士を線で繋ぐという補助線を入れることによって、空いているスペースが見やすくなりますので、ぜひともお試しください。
また、敵と敵との間で受けることですが、こちらは少し長くなったので後述します。
【敵と敵の間で受ける】
フットサル初心者の動き方【味方と敵の場所を見る】
4.【味方の視野に入る】
次に、自分がどう動こうが味方から自分が見えてないとパスは来ないので、味方から自分が見える位置に動くことが大事という話をします。
まず、フットサルにおける視野とは、見える範囲のことを言ってます。
この見える範囲というのが、ボールを扱う技術だったり、敵との距離だったり条件によって色々と変わります。
ボールを持っている段階では余裕がないので、周りが見えているかと言えば、はっきりとは見えていないことが多いです。
そのため、初心者が視野を広げるためにはボールキープの能力を上げて、ボールを持っている状態でも顔を上げる余裕を持つ必要があります。
フットサル初心者がボールを持った時に、最初に出来るようになるべきこと【ボールを見ない】
ボールホルダーの視野ですが、大まかに分けて3段階あります。
それは、
(1)【自分の周りだけ見えている】
(2)【味方が見えている】
(3)【味方も敵も見えている】
状況です。
(1)【自分の周りだけ見えている】
(2)【味方が見えている】
(3)【味方も敵も見えている】
なので、まず初心者がボールを持っている時、どれくらい見えているのかを判断する必要があります。
私もそうでしたが、大半の初心者は【自分の正面だけしか見えていない】状態です。
初心者チームで全然パスが回ってこない場合がありますが、これはパスを出したくないわけではなく、周りを見る余裕が無いということが多いです。
これをまず認識する必要があります。
【自分の正面だけしか見えていない】というのは以下のような状態です。
なので、このボールホルダーからどうやってボールをもらうかというと、視野に入るように動けば多少もらえる可能性が高くなります。
初心者は前の方しか見ないことが多いので、このように前に動いてボールホルダーの視界に入ります。こうすることで圧倒的にボールが出てくる機会が多くなります。
もっと言えば、人間は動いているものへの反応が上がるので、動いてる味方が見えると無意識にパスを出してしまいたくなります。
また、敵に詰められるとさらに極端に視野は狭くなります。
敵に詰められるとボールホルダーが横や後ろ向きになってしまうので、それに対して視野も変わります。なので、それに応じた味方をフォローするようなポジショニングが必要になります。
よくフットサルをやっていると、「味方のサポートをして」とか「横を作って」と言われることがあるのですが、簡単に言うと、このような動きのことを言っています。
フットサル初心者の動き方【味方の視野に入ること】
5.【敵と敵の間で受ける】
先ほどまで、3つオフザボールの動きについて書いてきたんですが、中々それも難しいということで、もっと単純に考えられないかと思ったところ、以下のようなことを考えていれば自然とオフザボールの動きが上手くなることに気づきました。
それは、
【敵と敵の間を狙う】
ということです。
5-1.【原理】パスの繋りとは(敵1人)
まず、パスというのをもの凄く簡単に考えます。
パスは味方二人の間に敵がいなければ繋がります。
しかしながら、2人の間に敵が入ったらパスは通りません。
(浮き球は通るかもしれないけど、今日は考えないようにします)
なので、味方2人の間に敵がいたら、敵がいないところへ移動すれば良い。
パスを繋ぐことは、元々こんな単純な話なんです。
5-2.【原則】敵と敵との間へのパスを狙う(敵2人)
ここから少し大事なことですが、敵と敵との間に入ったパスは効果的です。
なぜならば、敵が2人いてその間を通すということは、2人を抜くということと同じだからです。
この他にも敵と敵との間でボールを受けることのメリットがあります。
1つはこの意識をもっていると、自然と敵から離れた場所にポジショニングが出来ます。
もう1つは、ボールホルダーと自分との間に敵がいない場所に自然とポジショニングができます。
更もう1つは、当たり前ですけど敵は敵陣にいるので、敵の間でボールを受けることにより、自動的に前への推進力がある攻撃となります。
5-3.【応用】数が増えた場合のやり方(敵3人4人)
これで敵や味方の数が増えてくると難しくなるのですが、やることは同じです。
それぞれ敵と敵との間を狙ってパスを通すことを考えます。
【3対3の場合】
【4対4の場合】
このように、敵と敵とを結んだ黄色の線を突破するような感じで、パスを繋ぎたいです。
また、以下の本の「サッカー オフ・ザ・ボール」にもここで書いたような敵の間でボールを受ける具体的な方法として、「相手のギャップに入る動き」が書いてあります。
また、具体的なボールの受け方として「”半身”になることで広い視野を確保する」と「相手と重ならずにパスをもらえる位置に移動する」も書いてあり、役に立ちます。
サッカーのオフザボールの動き方の本なんですが、この本が一番だと思います。
私はこの本でオフザボールの基本を学びました。特に「PART1:オフザボールの基本」が秀逸で、フットサルならこの部分だけで大丈夫です。
この本の良いところはDVDが付いており、実際にやっているところが見られるので、イメージが付きやすいということです。
具体的な練習方法は、この本をよく読んで、DVDを見て、実際に試してみる、といったことになります。
6.まとめ
オフザボールの動きは奥が深いもので、すぐには身に付けられないですが、身に付けるとフットサルがさらに楽しくなります。
今日はこれで締めたいと思います。
アオアシはまず1~10巻まで。
《人気記事》
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