自分も含めてなんだけど、初心者を見ているとほぼ全員ドリブルで前に進もうとしてしまう。敵が前にいてもだ。

ドリブルは前に進むもんだと体が勝手に思ってしまってるからね。前に進まないと意味がないと思ってしまっている。確かに前に進む方が意味があるのだが、前に進むという選択肢しかないと全く意味がない。で、どうするかというと、ドリブルで横にいくという選択肢を持っておくことだ。

最近思ったのだが、敵を見るということを目標にしてきたが、全く見れない。というのも、自分のボールをさばくので手一杯だからだ。

小学生と女性だったら余裕でかわせるのだが、男性に来られると焦ってしまう。

1つの原因は、いい間合いを取られるからだ。子供と女性は、ボールを取りに来るときそのまま同じスピードで突っ込んでくる。これはなんの捻りもないので簡単にかわせるのだが、男性は間合いをとって止まる、こちらが動こうとするところを取りに来ようとする。それで焦ってミスしてしまう。

それの原因は何でも前に進もうとしすぎるからだ。

ボールを持って一番困るのは前に敵がいて、間合いをとって守られてる時。この時に何も出来ない。なので、どうするか。

1前に進めれば前に進む
2前に進めなければ斜め前に進む
3斜め前に進めなければ横に進む

ただこれだけだ。とにかくこれだけのことを考えておく。あまり色々考えすぎてもゲームの時は全部忘れる。

俺には今までこの「横に進んでもいい」という感覚がなかった。なので、横に進んでもいいのだ。というだけでも気持ちの持ちようが全然違う。これを思っておくだけでも全然違う、というか、この横にいってもいい、という感覚はゲームになると急に忘れてしまうのだ。まるで前に行くことだけが本能のごとく前に行ってしまう。この横に行くということが、あまりにも常識外れの行動のような気がするのだ。

そう、この常識外れな気がする、という行動は他にもある。例えば、味方を見ないでパスをする、とか、キックフェイントをする、とか。なんかフットサルという競技を元々やってない人からすると、この常識外れの行為が正解だったりすることに気づかなかったりするのだ。

果たして、子供に教えている指導者はこういったことをどうやって教えているのだろうか。すごく気になる。